(タイトルが紛らわしいけど写真はメインの木製フルート)

今年の7月頃はフルートの調子がなかなか良く、ついに使いこなせるようになってきたなあ、なんて思っていた。ところがひと月ほどするとまた調子が悪くなってきた。今度はD・Eあたりの音だけ調子が悪い。下の方の音が出ないというのは、ふさぐべき孔がちゃんとふさがれていないからだ。よく見るとショートFキーのパッドがすり切れていて、ほかのパッドもかなりすり減っているのがわかった。

別の話だけど、前に不注意からテノン(フルートの継ぎ目の差し込む部分)にヒビを入れてしまっていたのもある。騙し騙し使っていたが、そのうちこのヒビが広がっていくんじゃないかという不安もあった。人前で演奏することもないこの頃なので、思い切って修理に出すことにした。

久しぶりのメンテナンスなので製作者の Solen Lesouef にお願いしたかったのだけど、最近この方の名前を方々で聞くようになり、かなりご多忙なのは想像できた。しばらく預けることになるとすると、その間フルートに触れなくなるのは寂しい。そこで、人に貸していた樹脂管のフルートを返してもらい、しばらく使って見ることにした。

その樹脂管とは、アメリカの David Copley という製作者の楽器だ。10年以上前にサブのフルートとして買ったものである。久しぶりに吹いてみると、慣れるのに少し時間がかかったが、芯のあるとてもいい音がした。たぶん、以前だったらここまで鳴らせなかっただろう。管壁が薄いのがプラスに働くのか、厚みのある重たい音がする。この「厚み」は、マイクを通してみるとさらに際立つ。また、高音は澄んだ力強い音で鳴る。

比較するなら、いつもの木管は吹き込んでも甘さ、柔らかさを感じるのに対して、この樹脂管はもっと単純なのだけど、どの音域でも、いかにもアイリッシュフルートという存在感のある音がする。となると、この楽器でいろいろと挑戦してみたくなり、今まで敬遠してた長めのチューンなどに取り組んでみたのがこの秋だった。

Lesouefのフルートは思いのほか早く、正味1ヶ月くらいで戻ってきた。パッドも交換してもらい、テノンも綺麗に直っていた。下の方の音もしっかり出る。修理された楽器は、あらためて見るとつくづく美しい。また、かねてから欲しかった木製のケースも付けてもらった。暖かな風合いで、桜桃の木でできているらしい。これで楽器を持ち歩くのも楽しみだ。だけど、これからも樹脂製の方のフルートは時々演奏してみることにしよう。

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